仏事の疑問
日々の暮らしの中で、仏事に関する「作法」や「しきたり」
「一般常識」と言われていても、本当に正しいのか??
そんな疑問にお答えします。
報恩講について(解説)
 報恩講のおこり

 浄土真宗の報恩講のはじまりは、親鸞聖人が往生されてから、師法然上人のご命日に 「二十五日のお念仏」をおつとめされていたものを、「毎日二十七日のお念仏」「毎月二十八日」と、親鸞聖人の命日に改められた念仏の集会がおこりとうけとられています。
 第三代覚如上人は、永仁2年(1294)の冬、親鸞聖人の三十三回忌を迎えるにあたって、報恩謝徳のためにと『報恩講式』を作られ、これ以来、親鸞聖人のご命日におつとめする法要を報恩講と呼ぶようになりました。
 続いて翌年、親鸞聖人御一代を絵巻形式の絵図と詞書であらわされた「善信聖人絵」(親鸞伝絵)を作られ、現代もこれが礎となって、御絵伝は余間に、また「御伝鈔」を拝読するのが報恩講のならわしとなっています。

 御伝鈔と御絵伝

 覚如上人が永仁3年(1295)に作られた「善信聖人絵」は、詞書の文章と絵とを交互に配した絵巻形式の伝記ですが、その後、増補改訂されて題名も「本願寺聖人親鸞伝絵」となりました。
 それがいつの頃からか、聖人のご生涯を多くのご門徒の方が拝見できるようにと、絵巻の文章と絵を別々に分け、今の御伝鈔と御絵伝と呼ばれている形式になりました。これより聖人のご一生の物語が報恩講に拝読され、また余間に御絵伝をお掛けするようになりました。
 御伝鈔は上下二巻からなり、御絵伝は一般に四幅本が用いられ、画面の下から上へ、また右から左へと拝見するのが順序となっています。
善永寺の「御絵伝」は元文5年(1740)本願寺より下賜されたものといわれています。

築地本願寺の報恩講
 今年は築地本願寺では11月14日から16日まで報恩講法要がお勤めされます。こちらへも是非お参り下さい。



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